訪問看護ステーション①

新しく入職した精神科特化のスマイル訪問看護ステーションのメンバーを紹介しよう。 一人目「マスク下顔面偏差値低過ぎて引く所長」申し訳ないけどこれは自分の思いも含めたネーミングになってしまった。内科から外科やら色んな科を制覇し師長クラスも経験している、たぶん50代ベテラン看護師だ。私が短期で退職すると告げた途端豹変したため悪意をこめた呼び方になってしまった。 マスクをとったときのブルドッグのようにたるんだみっともない頬。申し訳ありませんと深く謝罪した私をシカトし、退職意思を示した後わたしの仕事内容も無視。いないものかのようにスルーしていったおばはん。入社1年目で所長になったらしい。

二人目、「トリンドル」         トリンドルは1番ステーションのなかで歴が長い。ゆうて3年だが。日本人離れした、ちょっとツンと上をむいた鼻先とパッチリとした目。横からみてもクルンとした睫毛、フワフワした色素薄い系のショートカット。テレビで見る女優さんに良く似ている美人さん。持ち物も洗礼されているのに「これ、ユニクロなの」と笑顔で言っちゃうタイプだ。こちらも総合病院の病棟でバリッバリに働いていた看護師だ。腰を痛めて病棟勤務が難しくなったと悔しさと未練を感じさせる話しを車内で聞いた。顔の美しさとは逆にハキハキ物怖じせず意見するところが看護師の強さと、少しだけ裏の顔を疑ってしまうような感じがした。年齢たぶん 40代半ば〜後半。

3人目「イナバウアー」         これは単に切れ長の目がフィギアスケートの荒川静香さんに似ているという理由。入職7ヶ月め。年齢27くらい。この方はまぁ、可もなく負荷もなくと言ったかんじ。少なくとも私より仕事出来るのは間違いない。総合病院出身。

四人目「りんごちゃん」         出身が青森の26歳。田舎の素朴な大人しい女の子といった感じ。母子共に受け入れるNICU出身。入社3ヶ月め。

5人目 私。「精神科出の優しい看護師」としておく。いいの、自分で言う分には。入社3週間、もう退職意思を伝えた40歳。

以上がステーションのメンバーである。