躁状態とアルコール依存の操り人形②

たっくんが別人になっちゃった。

朝ラインをひらくと解読が難しい意味不明なたっくんからのラインがびっしり。やばい、これは結構まずいとこまできているかも。仕事に休みを取るため電話をいれる。たっくんには一緒に病院にいくから、これから迎えに行くよと電話をする。「じゃあ俺が好きな食物作ってもってきて。」急いでるから、おにぎりだけ持っていくと私が言うと「だめだよ、それじゃあ、病院行くのは30年後にする。」   あぁ…おかしくなってる…

すぐに車にのり、たっくんの家へ。到着して電話をいれると、「女子トイレに隠れているからさがしてごらん」と言う。なんか怖くなってきた。 たっくんは家にいた。

話している途中出たっくんは

大きな声で怒鳴ってテーブルをダンダン叩いたり、アイパットを布団になげつけたり。

盗聴器がしかけられている。みんなぐるになって俺を陥れようとしている。仕事は無断欠勤して、クビになっても構わない。おまえも誰かに言われて操作されて動いているから信用できない、帰れ!

こんなたっくんを見たのは初めてで、病状だと分かっていても、まぁまぁキツかった。どうしたら病院につれていけるだろう、、って私はグルグル考えた。

家には盗聴器があるからいられないと、リュックに洋服や必要最低限のものをつめてもう帰らないと言い家から出ていってしまう。すぐに後を追う。

引き止めても引き止めても、振り払われ

雨のなか走って追いかけて全力で引っ張るけど振り払われ、また追いかけて、振り払われ続けた。駅に行くって話していたから、その後も車で探しにいって、たっくん見つけて思わずエンジンかけた車を置いて全力で追いかけて、また振り払われて。最後は路地裏の駐車場でたっくんは寝転んでしまった。「立って、立ってよ!病院に行かなくてもいいから 車のまで来て!」テコでも動かない。立ち上がったと思ったら車通りのある道まで逃げていき、捕まえる私に「ひかれるぞ!」と大きく私を振り払い、私も もうそれ以上追えなかった。

 

夜 窓から外を眺める。

たっくん今どこにいるんだろう。。。何をしているんかな。。。

人生1度きりなのにどうして、躁、鬱を繰り返してたっくんは生きていかなきゃダメなんだろう。誰だって幸せだなぁって思って生きていきたいよね。

たっくんが躁うつ病とアルコールに操作された操り人形のように思えた。

落ち着かない。

 

不安な夜は たっくんが私にくれた優しい愛の言葉を思い出して眠ろう。

あの世でも私を見つけてね!っていったらたっくんは魂が引き寄せ合うから大丈夫だよって言ってくれた。そしたら私 お婆ちゃんになっても死ぬの怖くない。

私と過ごす時間は沢山じゃなくてもそれは1億年分くらいの濃さがある幸せなんだって話してくれたね。

電話も繋がらないし、ラインも既読つかないし、あんな躁状態で本当に心配だけど、私が私を失わないように、優しいたっくんの笑顔を思い出して寝るね。

おやすみ